レザーを用いた製品を語る上で
欠かす事の出来ない経年変化(エイジング)のお話し。
"年月が経過することによって
品質や性能・見た目が変わること"
それは共通の変化ではなく、
使用者の使い方や環境によって
唯一無二のモノへ、劣化ではなく
アップデートしていくこと。
リネンやコットン、ウールといった、
天然繊維を用いたモノ作りも同様で、
CONFECTのアイテムを語る上でも、
経年変化については外す事ができません。
シワや色落ち、ネップが現れ、
着る度に自分の身体の跡が残り、
それが積み重なっていきます。
そして手をかけてやれば、人間と同じように
味のある歳の重ね方(アンチエイジング)となり、
気品や自信に満ち溢れた佇まいになる。
エイジングには「aging(米語)」と「ageing(英語)」の
二つのスペリングが存在しますが
ageは年齢、ingは「〜すること」を
踏まえageingというスペルにこだわりつつ、
今回は実際にスタッフが長年愛用
しているアイテムと購入時の状態を比較して、
どのように育ち、
変化していくのかをご覧いただければと思います。
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LINEN DENIM
縫代や生地の重なる部分、着用時に擦れる箇所に
アタリが生まれ、表情に新たな変化が生まれます。
特性として、水を何度も通す事で、
少しずつコシが抜けていき、肌馴染みの良さ、
柔らかさ、そして、落ち感が増していきます。
また、リネン糸特有の光沢が加わることで、
一般的なデニムとは一線を画す点も魅力。
STAFF：大倉
ageing：2年
(右側の画像は製品との比較になります)
リリース当時、その生地感に衝撃を受け、
即決したリネンデニムシャツ。
ヘビーローテで着用を重ねたことで
薄いグレーへと変貌し、
お客様からも好評いただけるほど、
素晴らしいエイジングと成った自慢の一着。
STAFF：大倉
ageing：2年
(右側の画像は製品との比較になります)
先に紹介したシャツと共に購入。
褪色の変化に負けないほど、
毛羽の立ち方にも年季を感じます。
硬くハリのあったものから、
ソフトなタッチへ変わり、
デニムでありながら、
とろみ感ある質感へと進化しました。
STAFF：鈴木
ageing：1年８ヶ月
(右側の画像は製品との比較になります)
初めは白シャツに色移りする程、
濃紺だったインディゴ。
シーズン問わず袖を通し、定期的に洗濯を
することで爽やかな風合いの色見に。
洗い方が丁寧な為なのか均一に色落ちし、
雅やかな雰囲気が醸し出されています。
STAFF：原
ageing：7ヶ月
(右側の画像は製品との比較になります)
シーズン中は高頻度で着用するも洗濯は2度だけ、
しかしほとんど黒だったものから
青みを帯びた表情へ変化しました。
生地の端々から褪色が
見られ、少々無骨な佇まいに。
まだまだラギットな経年変化が期待できる
リネンデニムです。
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HEMP
CONFECTでも長く
フューチャーしてきたヘンプ素材。
強靭で粗野な風合いながら仕立てると
艶やかな表情が垣間見えます。
硬かった生地は着続けることで
身体に馴染み、色褪せた姿からは趣が感じ取れます。
STAFF：鈴木
ageing：1年6ヶ月
(右側の画像は製品との比較になります)
購入直後にタンブラー乾燥させ、
着用と洗いを繰り返すことで
アタリや淡い青味が滲みでてきました。
そのデニムらしい見た目の変化とは裏腹に
コシの抜けたヘンプは柔らかく、生地の揺れ、
着心地はよりソフトなものとなりました。
STAFF：大倉
ageing：2年
(右側の画像は製品との比較になります)
日々のベースウェアとして休日も袖を通し、
気づけば貫禄ある姿に。
褪色と毛羽立ちが著しく、
リネンのような柔らかさに変化、
ヴィンテージ品といっても
遜色ない変貌っぷりを魅せてくれました。
-
COTTON LINEN
混率や番手によって、
様々な質感が表現できるコットンリネン。
生地ごとに特性があるからこそ、着用を重ねれば
柔らかくも硬くも、凹凸にも滑らかにも変容し、
より愛着が沸いていくのは容易なことでしょう。
STAFF：原
ageing：1年2ヶ月
(右側の画像は製品との比較になります)
とにかく着ては洗うを繰り返したパンツ。
そのおかげでプルンと柔らかく、
元のキナリから白味を帯びたような変化。
生地本来の皺癖は落ち、
フラットで品のある表情となりました。
STAFF：大倉
ageing：2年
(右側の画像は製品との比較になります)
ヴィンテージウェアのような荒々しい雰囲気。
縫い代からアタリが生まれ、
綾の織り目がはっきりわかる程に褪色してます。
古着好きであれば好むであろう、
渋く味わい深い経年変化です。
STAFF：菊池
ageing：1年4か月
(右側の画像は製品との比較になります)
何度も洗いに掛け、乾燥機も試した結果。
程よい毛羽感、もっちりとした弾力、
霜降りがかった色合いは
この生地ならではの変化と言えるでしょう。
ルームウェアにのような力の抜けた表情が魅力的です。
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LEATHER
丁寧に鞣されたレザーは紫外線や空気中の酸素に触れ
酸化する事で色に変化が生まれます。
使用を重ねていくと、スレや傷が生じ、
同時に手の油分が革に吸収されていきます。
そして、繊維に浸透していた油分が
徐々に表面に出てくることで、
唯一無二の光沢や表情が完成していきます。
STAFF：田原
ageing：3か月
(右側の画像は製品との比較になります)
エイジング歴はまだ浅いものの、
変化の兆しが見えております。
銀面は少し艶が増し、繊維は解れ、幾分革も柔らかに。
味わい深いパンツに、風合いある
このベルトとの合わせは間違いないでしょう。
STAFF：新谷
ageing：1年
(右側の画像は製品との比較になります)
購入直後に一度レザークリームを施し、
そのまま使い続けた財布とポーチ。
シボの凹凸具合が落ち着き、滑らかな触り心地に。
革の柔らかさは一目瞭然で、
ラフで親しみやすい佇まいに。
光沢も増し、より美しくもなった変化に感じます。
本ページのスタイリングで使用したアイテムは、
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にて販売しております。
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